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vol.41 【子供のイジメ問題と大人との関連性】

メールマガジン配信日:2011年1月20日


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■言霊通信vol.41 【子供のイジメ問題と大人との関連性】
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■目次
●ご挨拶・・・・某中学校で講演しました
●本題・・・・・子供のイジメ問題と大人との関連性
●編集後記・・・コミュニケーションの方法
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おはようございます。
ビジネス名刺プランナー&言霊マーケッターの中野貴史です。


ところで先日、某中学校で講演しました。テーマは「イジメ」です。

我ながらよくこんなデリケートな課題に首を突っ込むなと呆れますが、
この分野ではド素人の僕が、わざわざ「イジメ」をテーマに選んだのは
理由があります。

言霊名刺や研修・自立塾など、今の僕の仕事は、相手の人生を「聴く」
というプロセスを必ず経るのですが、その際によく出てくるのが
「イジメ」の過去なんです。


本当に多い! 多すぎる!


「イジメ」を経験した人のその年代のライフラインは、もちろん大きく
落ち込みます。それがトラウマになって、現在の思考や行動の妨げに
なっている例も珍しくありません。

だからこそ「自立塾」でも過去の清算には時間をかけているのですが、
4期生の募集は明日の午前中で締め切りますので、下記のような方は、
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お待たせしました。本題に入ります。

ド素人の僕が純粋な子供達相手に「イジメ」をテーマにして講演した結果、
僕の方が大いに子供達から学ぶ結果となりました。

子供達が強く反応したお話、彼らの悩み・・・・・僕が想定していなかった
ことがいくつも現れました。

今日はそのことについてお話しします。






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■子供のイジメ問題と大人との関連性
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講演はこんな内容でお話ししました。

●僕がイジメをテーマにお話しようと思った理由
●昔のイジメと今のイジメの違い
●僕のイジメ体験談
●イジメの正体
●イジメが起きる原因
●イジメの対処例 克服例
●まとめ


生徒さんからの意見でハッとさせられたのが、この質問です。



「イジメって、どこからどこまでの行為を指すんですか?」

皆さんならどう答えるでしょうか?


Yahoo!辞書では、イジメにこう書いてあります。


「肉体的、精神的に自分より弱いものを、暴力やいやがらせなどによって
苦しめること。特に、昭和60年(1985)ごろから陰湿化した校内暴力を
さすことが多い。」


ごもっともな事が書いてありますが、質問してくれた方は、自分の行為を
相手や世間の大人達が、どこまで許してもらえるのかが分からなくて
困惑しているのです。

つまり、苦しんでいるのはイジメられている側だけでなく、イジメている側、
もしくはイジメているかもしれないと思ってる側も苦しんでいるのです。

彼らは「いけない事をしているかもしれない」という自覚があるのです。

問題は、時代と共に曖昧になってきたイジメという定義の枠に、大人側が
何でもかんでも押し込めてしまう世の中の傾向が、子供達からしたら納得
いかないというのが本音のようです。

さらに、子供側も自分のコミュニケーション能力欠如の問題を、一人歩き
し始めている「イジメ」という言葉に逃げ込んで、言い訳のネタにしてしま
う危険性もあります。

僕たち大人は、この事実を理解した上で、子供達の声に耳を傾けなくては
いけません。

ちなみに講演後のアンケートの集計結果は以下の通りです。



いじめた経験がある男子10人、女子7人、合計17人
いじめた経験がない男子8人、女子9人、合計17人

いじめられた経験がある男子6人、女子9人、合計15人
いじめられた経験がない男子12人、女子7人、合計19人



この中には単なるコミュニケーション上のトラブルにすぎない事例も
含まれている可能性があります。そこを理解して対処する必要があります。


あと一つ、生徒さんの反応で意外だったのが、イジメが起きる原因を
マズローの五段階欲求説を使って説明したんです。

第三欲求の「仲間が欲しい」と、第四欲求の「認められたい」
この二つの欲求が満たされていないときに、不安や恐怖という感情が
生じて、それを埋めるために他人を排除するという行為を選択する
という僕の持論なんですが、この話に食いついてくる子が多かった。

「誰かを排除する」という行為を誰かと共有することで、共通項を
生み出して繋がり、それが連鎖していく構造です。

完全なる「負」の連鎖です。


これは大人のストレス社会にもそのまま当てはまる構造です。
多くの大人も「認められたい」「仲間が欲しい」の欲求を埋めるために
もがき苦しんでいます。
そんな大人の姿を子供達も見ているし、少なからず影響も受けている
のです。


ただ今回の救いは、イジメの根本原因には自分自身の感情が関与
しているという事に気が付いてくれたことです。


これが分かれば、マイナスの感情で繋がっている関係性を
プラスの関係で繋げる努力に変化させることで、
事態は良い方向に動き始めるはずです。




基本的にはイジメを克服する答えは無い!

正確には対処法は無数にありますが、何を選択するかは自分で決めて欲しい。




爆笑問題の太田さんは、孤立していた中学時代、
休み時間は毎日図書館に籠もり、孤独を貫きました。

ある歌手の女性は、イジメのボスに対峙して相手の理解を勝ち取りました。

ある社長さんは、いじめられている娘のクラスに空手を習っている息子を
派遣して、首謀者を殴らせました。

またある人は、自ら息子さんの教室に乗り込んでイジメの授業をしました。




上の事例はご本人にとっては全てが正解で、自分の価値観に合わない
方法は、間違いということになります。


会社員時代、人権問題系のポータルサイトの制作に関わったことが
あるのですが、その時に思ったのが、サポートは出来ても、僕が解決する
ことは絶対に不可能だということを思い知らされました。


自分と違う人を排除するのではなく、
自分と違うことを理解し、受け入れることしか出来ない。


これが結論でした。


だから僕が単独で他人のイジメ問題を解決することも不可能です。

ただ、この「違いを受け入れる」という思考を各々が持つことができれば、


「イジメ」という言葉は、


いつか死語になる日が、来るでしょう。


足りない事、満たされない感情を埋めるために、他人を傷つける事が
正しいなんて、本気で考えている人は誰もいないはずです。

楽しいと思えることで、他人と繋がって、その感情を仲間と共有すること
で、満たされることの至福感・・・・・

これを子供達に伝えるのが、僕たち大人の役割かもしれません。









「お前が欠点だと思っていることは欠点ではない。
それはお前だけのものだから武器になる」

有森裕子さんがマラソンを始めるきっかけとなった、
小学校の先生からの言霊



※某中学の皆さん、貴重な機会をありがとうございました。
※ひるたさん、情報ありがとうございます・・・








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■編集後記 <コミュニケーションの方法>
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今回の講演は本当に僕自身が勉強になりましたが、納得いく出来では
なかった・・・

性懲りもなく、また春に再挑戦することになりそうです。

ただその時は「イジメ」そのものをテーマにするのではなく、
コミュニケーションの方法について話そうと思います。

口下手で人付き合いが超苦手だった僕だからこそ、伝えるべきことが
あるはずなんです。

ちなみにコミュニケーションで重要なのが「聞く」という行為です。
大人の皆さんはこちらをご活用くださいませ〜!



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中野貴史 拝





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