メールマガジン配信日：2010年8月30日

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■言霊通信vol.33 【奇跡の寒天メーカー】
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■目次
●ご挨拶・・・・・・ごあいさつ（田舎暮らし模索中）
●本題・・・・・・・奇跡の寒天メーカー　見学のご報告
●自立塾情報・・・・二期を修了した塾生からのご感想
●編集後記・・・・・最近の仕事の成果
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━



おはようございます。
ビジネス名刺プランナー＆言霊マーケッターの中野貴史です。

さすがに盆休みボケは抜けてると思いますが、この夏はいかがお過ごしでしょ
うか？

僕は昔から密かに憧れていた田舎暮らしを実現すべく、長野や千葉の小さな町
をいくつか視察しながら、川・山・海で遊んできました。お陰で全身日焼けで
真っ黒。国籍不明の顔になっております。

皆さんのお勧めする田舎情報がありましたら、是非教えて下さいませ。



ところで、今年は社員研修の仕事をいくつかやらせてもらってるのですが、お
得意様の社長にある本をご紹介いただきました。これです↓

塚越 寛　著 　いい会社をつくりましょう　 http://amzn.to/ciuYWi
リストラなしの「年輪経営」 http://amzn.to/dyPpmT

この本の内容に共感しまくった僕は、すぐにホームページ宛にメールを送っ
たら取締役の方から電話をいただき、社内の見学を勧められたので、都内の
営業所と、長野県の本社にすぐに行って参りました。

今日はそこで伺ったお話をご紹介します。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■奇跡の寒天メーカー
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

●非常識な社内環境

見学先はこの会社です

伊那食品工業株式会社　http://www.kantenpp.co.jp/corpinfo/index2.html

そうです。ベストセラーの　日本でいちばん大切にしたい会社でも紹介されて
いた話題の会社なのですが、実は僕、会社見学から帰るまで、全然しらなかっ
たんですよ。だからこそ、見たこと、聞いた事が一際新鮮に感じました。

坂本 光司 著　日本でいちばん大切にしたい会社　http://amzn.to/bNCiKz



場所は長野県伊那市。都内から車で4～5時間走ったんですが、松本市などの
都市部からどんどん離れて、豊かな自然の景色は素晴らしいのですが、こんな
所に年商150億の企業が本当にあるのか、不安さえ感じました。

実際に目にした伊那食品工業は細部まで整備された庭が、近隣住民に完全開放
された三万坪の広大な敷地でした。ここは年間30万人の来客があるそうです。

まず驚いたのは、この広大で美しい庭園の整備清掃は、すべて社員で行ってお
り、どの場所を誰がどうするかは全く決まってないそうです。
つまり従業員の皆さんは、毎朝、どの場所を、どの道具でどうするかは、自分
で考えて行動する必要があるわけです。
こうなると従業員の方は、よく見、よく考えるようになります。つまり社員間
で気配りの競争が始まるのです。その結晶がこの素晴らしい庭園を育んでいる
のです。

さらにこの敷地には、フェンスも警備員の配置もありません。でもここまでキ
レイにされては、ゴミを落したり、木々を荒らしたりする人は皆無です。
そんなことする方が勇気がいります。すべてを自前で管理し、開放することが
逆にセキュリティになっているんです。

さらにその庭園は話題を呼び、見学者を呼び込み、その見学者が商品を買って
帰って口コミするという好循環が生まれます。

この会社は敷地を見るだけで、タダ者じゃないことが分かります。




●モチベーションと協調性を高める社員旅行

最近は社員旅行を嫌がる社員が増えているようで、経費節減の風潮も手伝って
社員旅行を廃止している会社も少なくないようですが、伊那食品さんの旅行は
ひと味違います。

まず2年に1度、海外旅行に行きます。しかも4泊5日です。

ただし、どの時期に、どこに行って、何をするかは、いくつかに分かれたグル
ープのメンバーが各自で考えるんです。

自分が行きたい所で、好きな体験ができるんだから面白くないわけがない。
だから毎回社員旅行は盛り上がり、従業員の方のモチベーションと協調性が高
まります。

そもそもこの会社には数値目標の設定がありません。売上高を目指すより、会
社は社員それぞれが能力を発揮する環境づくりを心掛けているそうです。




●会社は何の為に存在するのか

伊那食品工業株式会社さんの存在意義は明確です。

「会社は社員を幸せにするためにある」

この考えが根底にあるからこそ、数年前の寒天ブームの時に増員や設備投資を
しませんでした。大企業から大口の商談が来ても、会社の方向性に会わないと
見ればきっぱり断ります。
逆にブームが去った後も減給やリストラは一切ありません。

なぜここまで徹底しているのか・・・それは創設者の塚越寛会長の原体験に繋
がります。

８歳の頃、父親を亡くしてからは、働きに出る母親の代わりに家事の一切を引
き受け、中学までは学業と田畑の世話を兼業。アルバイトをしながら通った高
校二年の頃、肺結核で倒れます。

長い入院生活の中、ただ外を歩くことに憧れました。その経験から、

「もう贅沢は言わない。ただ一生懸命に働きたい」

経営者になってからは

「人間を大切にする経営をしよう」

と、誓ったそうです。塚越寛会長はこうも言います

私は会社の価値、目的は、永続することであると考えます。着実な低成長を年
輪のように重ねて永続することによって、初めて会社と直接、間接にかかわる
人々が幸せになっていきます。だから永続は価値があるのです。
利益や成長は手段であって、経営の目的ではありません。
経営というのはまさに、100年先の人々のために木の苗を植えるようなもので
あると思います。



塚越寛会長のお言葉、皆さんにどう響きましたでしょうか？
この会社、商材は「寒天」、本社は長野県伊那市の中小企業です。

普通に考えたらビジネス環境は、不利な立場のはず・・・にも関わらず、奇跡
のような会社として、今も成長しつづけています。

これでもう、僕たちも、商品が・・・場所が・・・時期が・・・なんて言い訳
は出来ないですね。

人を幸せにする会社をつくる・・・確かに人生賭ける価値がありそうな目標です。



今日のお話しの詳細は書籍にあります。是非読んでみてください。

塚越 寛　著 　いい会社をつくりましょう　 http://amzn.to/ciuYWi
リストラなしの「年輪経営」 http://amzn.to/dyPpmT


※当日、社内を案内していただいたM取締役様、ありがとうございました！





━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■不況を生き残る自力がつく「自立塾」２期生のご感想
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
どんな状況になっても生き残るために、強みを明確にして磨こう。ぶれない心と前進
する勇気を持ち、実際の行動を起こそう！　ということで発足した「自立塾」ですが、
先日、二期を修了しました。
その二期生のH.Uさんから、修了後の感想をいただきましたので、ご紹介します。



【自立人塾に参加してみて感じたこと】

“この塾に参加すると、自分はどう変わるのか？”

受講か？　それとも見送るか？　最初は正直迷いました。
それでも、現状打破の一助になればと、望みを託して
申し込みました。

しかし、限りなく思考停止状態に陥っていた自分にとって、
最初の数回は苦しいものになりました。

そこそこ実績を積み、後輩の指導経験もある。自負もある。
“何を今さら…”　“そんなことはとっくに承知…”
講義では、ネガティブな感情もあふれ出ました。

今思えばそれは、羅針盤を失いながら大海原を漂流していた
自分の、精一杯の強がりでした。

そんな僕の気持ちが大きく変化したのは、第4回の終了後、
建物の屋上で2時間近くに渡り、2人だけで話をした時でした。

僕がどんなに手前勝手な発言をしようとも、弱音を吐こうとも、
中野さんは黙って受け止めてくれました。

講師と塾生としではなく、対等な関係で、丁寧に言葉を返して
くれました。思いもかけないひとときでした。

あの時、僕の中で、根雪のように固まっていた何かが、
ゆっくりと雪解けを始めました。

慢性化していた身体のコリがほぐれ、毒物が取り除かれ、
新鮮な血液が身体を循環していく。
そんな感じでした。


“この塾の素晴らしさは何だったのだろう？”

今、受講を終えて改めて考えてみました。

よく練られ、要点が整理された秀逸のカリキュラムだろうか？
もちろんそれもあるでしょう。各回ごとに配布されたテキスト
からは、実に多くのことを学びました。

でも、僕が最も感謝したのは、何とか自分を取り戻すための
ヒントを、中野さんが惜しみなく与えて続けてくれたことです。

受講者の立場に立ち、それぞれが抱えた人生を受け止めながら、
各人ごとの最適解を、受講者が“自発的”に見つけ出せるよう、
一緒になって探っていく、そんな中野さんの姿勢でした。

「すべての答えは、必ず自分の中にある」

中野さんの言葉が、今でも心に残っています。

そして塾で知り合った、年代も環境も、職業も違う仲間たち。
それぞれの掲げる目標に向かって、前進するエネルギーを
共有する不思議な連帯感。
僕にとっては、思いもかけない大切な財産になりました。


5月末、第1回の講座に向かう足取りは重く、
僕は下を向きながら歩いていました。

そしてこの8月、最終回を終えた帰り道、
僕は空を見上げながら歩いていました。

中野さんのおかげで、失いかけていた自分を
取り戻すことができました。

本当にありがとうございました。
これからも、どうぞよろしくお願い致します。

8月吉日
H.U （映像制作）





人生を大逆転するための「自立塾」の三期は塾生募集中です。早割の期限
は何と今日中・・・・・参加表明、お急ぎ下さいませ！
詳しくはこちらから
↓
https://kotodama-m.com/news/201009/000163.html

お申し込みはこちらから
↓
https://kotodama-m.com/contact.html

お問い合わせ内容の欄に「自立塾　参加希望」と書いてください。
ご要望等もこの欄に書いていただければ幸いです。

受講後の皆様の笑顔を見る日を、今から楽しみにしております。




━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記　＜最近の仕事の成果＞
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
僕の所には、社運をかけた営業・販促ツール制作の依頼も多いので、毎回その
プレッシャーとの戦いになるのですが、最近手がけたお仕事の成果をご報告し
ます。


●千葉県の宅配寿司屋さんのメニューチラシ制作

毎年売上げが落ちているということで、その打開策としてメニューチラシの
制作をご依頼いただきました。
まず一番強い商品を前面に打ち出し、メインターゲットに合わせた商品を新
たに提案。さらに顧客目線で註文しやすい商品ラインナップにするため、い
くつかの商品をカット。商品の写真も全て再撮影し、デザインにも高級感を
持たせることで、小さい会社ながら値引きに頼らない訴求内容にしました。
結果は前年比120％以上の売上げアップ。ピーク時は註文が入りすぎて捌き
きれず、数十万円分失注したとのことでした。結果的に僕たちが作ったメニ
ューチラシの反響は抜群だったようで、ホッとしています。
ご紹介いただいた米満さん、ありがとう！


●北九州の運送会社さんの言霊名刺制作

二人分作らせていただいたのですが、依頼者のYさんによると、現在50枚
言霊名刺を配った時点で、見積依頼が約10件（レスポンス率２０％）内、
三件が受注確定だそうです。この成果は、Yさんの戦略と、営業の方の力
も大きいのですが、大好きな九州で結果を出せたことで、ひとまず安心し
ております。Yさん、いつもありがとう！


●東京のクリーニング屋さんのチラシ

いくつか高級店仕様のチラシを作って打ったのですが、５・６・７月だけ
だと８％売上げアップ。そんだけ？と思うかもしれませんが、今年は春先
は気温がなかなか上がらず、業界全体の全国的な傾向としては30％ダウン
が平均的な数字だそうです。その中では検討しているでしょう。
集配料金の廃止を提案しなければ、売上げだけはもっと上がったでしょう
が長い目で見たら、正しい選択だと信じています。尚、今回のキャンペー
ンで新規の顧客データを沢山収集できたので、現在そのデータを活用する
メルマガ戦略を実行中・・・


●その他には、過去に入ったコンサルが全て撃沈した、ある会社の社員研修
で「新しい風が、社内にふいた・・・」と評価していただいたり、こちら
の分野でも奮闘中でございます。


以上、今の所、何とかやっております。
これからも小さな会社のみなさんの笑顔を集めて回りますので、宜しくお願
いします！


ソウルプロダクツ代表　中野貴史　　http://kotodama-m.com






●皆様の街で、セミナーや講演をご希望の方は、メールでご連絡下さい。
info@kotodama-m.com

●発売から1年以上経ちましたが、「感動した」「泣けた」「役に立った」と、
未だに全国から反響のメッセージをいただいている僕の本。感謝です！
→　http://amzn.to/98Smwh

●ツイッター始めました→　https://twitter.com/kotodamam
●Facebookもやってます→　http://www.facebook.com/kotodama.m

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

※このメルマガはしゃべる名刺「言霊名刺」オフィシャルサイトから、書籍
購入特典をダウンロードした方、メルマガ登録された方、セミナーに参加
された方々に、お送りしています。
解除および配信先アドレスの変更をご希望の方は、お手数ですがこちらで
手続きいただけると、簡単に解除・変更していただけます↓
https://i-magazine.jp/sm/p/f/tf.php?id=kotodama

※バックナンバーはこちらでご覧ください。
https://kotodama-m.com/magazine/2009/index.html

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■発行周期　　　　不定期
■発行者　　　　　ソウルプロダクツ代表　中野貴史（ビジネス名刺プランナー）
東京都中央区日本橋本石町2-1-1 ANOビル208号室
http://kotodama-m.com
■ツイッター　　　https://twitter.com/kotodamam
■ブログ　　　　　http://plaza.rakuten.co.jp/iyashirochi/
■mixiネーム　　　言霊マーケッター
■解除はこちら　　https://i-magazine.jp/sm/p/f/tf.php?id=kotodama
■メールアドレス　Mailto:info@kotodama-m.com
ご意見やご質問、お仕事のご依頼は、お気軽にメールください。　
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※本メルマガの内容は、各人の責任においてご活用ください。
※本メルマガの内容の転載の際にはご一報ください。
※ご意見・ご感想はこちらまでまで↓　必ずご返事書きます。
Mailto:info@kotodama-m.com
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C) 2005 takashi nakano All Rights Reserved.