しゃべる名刺「言霊名刺」トップページ > メルマガ > vol.102【社員の辞めさせ方と活かし方】
僕が独立してから、約10年が経つのですが、
多くの経営者の方々のご相談にお応えしてきて気付いたことがあります。
経営者の悩みは色々あれど、行き着くところは二種類しかない。
それは「人」と「お金」の悩みです。
ほとんどのお悩みは「売上げが上がらない」か「社員が育たない」
のどちらか、もしくはその両方です。
僕の仕事が大きく分けて「営業・販促系」と「人材育成系」の
二種類になっているのは、そういうご要望に応えてきたら
自然にそうなったというのが本音です。
ちなみに売上げは、人と人との繋がりから生まれるものなので
社員、もしくは社長自身が成長すれば、最終的にはお金の問題は解決します。
そういう意味では、経営者の悩みは「人」に集約すると言えるかもしれません。
現在、名古屋で開催中の「社長塾」の中でもお伝えしたのですが
社員や部下を辞めさせるのは簡単です。
居場所を奪えば、自ら去って行きます。
逆に居場所を与えれば、人は個性を発揮し出します。
ここ最近、ほぼ毎日、いろんな経営者の方とお話しする機会が
有り難いことに続いているのですが、
社員を活かす達人級の社長さんから、感動するお話しを伺いました。
↓
社員:社長、僕、ミスばっかりして会社に迷惑かけてばかりで、他の社員とも仲良くできないですし、
こんな人間、会社にいても意味ないでしょ? 僕、会社を辞めたいです。
社長:お前、前の会社も同じ理由で辞めたんとちゃうんか? その話、嫁はんに相談したんか?
社員:いや、嫁には話してないです。
社長:だったら今晩、朝まで嫁はんと話せ。お前の仕事は、お前だけのもんじゃないんやぞ。
会社のことはどうでもええ。家族のために、朝まで嫁さんと話をせえ。
その結果、辞めるという結論になったら明日、辞表を出せばええ。
それまでは、この話は聞かんかったことにする。
翌朝
社員:嫁はんと話した結果、そこまで言うてくれる
社長さんのために、もうちょっと頑張ってみます。
↑
ある社員さんが、辞めたいと言ってきた時のその社長さんの対応が、上記の通りです。
会社のことはどうでもええ。家族のために、朝まで嫁さんと話をせえ。
ここがポイントですね。
社員を完全に一個人として認める発言です。
そりゃ、そんなこと言われたら、がんばりますわな。社員さんも。
愛がないと、言えないセリフです。
ちなみにこの社員さん、現在、売上げダントツトップの営業マンとして
現在もその会社で活躍中です。
皆さんは、社員、部下、協力会社、友人、家族などを相手に
愛をベースとした会話ができてますでしょうか?
と、自戒の念を込めて書いてみました。
明日はお盆ですが、先ずはご先祖様に、感謝の気持ちを込めて手を合わせたいと思います。
※そんな他人に愛を込めるどころか、自分自身を好きになれない・・・と言う方は、自立塾へどうぞ。
自分の内面を旅する内観ワークがてんこ盛りです。
東京の募集は来週で締め切ります。
■追伸
三年前に研修の講師をさせていただいた会社の社長さんから、
突然電話をいただき、講演と研修のオファーを頂きました。
実は3年前に行ったこの研修、もちろん理由があってのことですが
最後の最後にちょっとしたトラブルがあって、低い評価だと
僕自身、思い込んでいたのですが、3年経ったいまでも、社内で
僕の話題が出るそうで、その時に決めた取り組みは、今でも続いているそうです。
本当に嬉しかった!!!
僕自身、自分への評価を、少し上げてあげようと思いました。
I社長、ありがとうございました! m(_ _)m
ソウルプロダクツ代表 中野貴史(ビジネス名刺プランナー)